匿名アーティストのPakがNifty Gatewayで”マスユニット”を48時間販売 - 総売上9,180万ドル達成

2022/01/13
by ADF Admin
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多数のコレクターがPakの作品の購入機会を獲得

アート作品をまとめて購入するという発想は以前からありましたが、常に複雑な問題が伴ってきた「シェアしているものをいかにして転売するか?」について、ついにNFTによって解決されるかもしれません。匿名アーティストのPakが、Nifty Gatewayで”マスユニット”を48時間にわたり販売しました最後の作品《The Merge》は、266,445の”ユニット”から構成され、ブロックチェーン上で分割や即時の販売が可能です。

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Artmarket.comおよびそのArtprice部門のCEO兼創設者のティエリー・エアマンは次のように語っています。

「ブロックチェーンとNFTは、ついにアート市場において効果的に証券化の形態を適切に設計できるようになりました。NFTにより、ひとつの作品をシェアして取得することには無限の可能性が秘められています。Pakは今回の異例の販売でそれを実証してくれました。このことは、アート市場における真のパラダイムシフトを意味します」

28,000人のコレクター

今後、未知の要素になるものは、事前に決められた販売価格ではなく、購入したユニット数でしょう。さらに、Pakとニフティ ゲートウェイは、48時間のセール中に需要を強化する戦略全般を以下のように考案しました。

  • 熱心なPakのコレクターに対しては299ドルから、新規参集者には400ドルからの当初価格を設定
  • 6時間ごとに価格は25ドルずつ
  • 10ユニットを購入すると、11個目が無料となり、1,000ユニットを購入すると300個かそれ以上が無
  • 最高購入者(仮名)のランキングをリアルタイムで継続的に発表
  • 作品のアルファマスは最大購入者へ提供

合計266,445の”マスユニット”は29,000人の購入者に9,180万ドルで購入されました。これによりユニットあたりの平均価格は316ドル、購入者が取得した平均ユニット数は9になりました。Artprice by Artmarketによるとこの結果は、アーティストが巨大で電子化された作品を作成するために皆を団結させた真の”コミュニティ”であり、さらに誰もが自分のシェアしている部分をいつでも自由に転売できるのです。

通常、アート作品のオークションは、一連のシリーズものとしてではなく、1回限りものとして販売されています。ジェフ・クーンズによる《Rabbitの彫刻(1986年)》が9,112万ドルで販売されたことで、2019年にクーンズは存命するアーティストの中で最高販売額を記録しました。

1つの作品か、それとも、それ以上の作品か

2021年4月、Pakはサザビーズと共同で「The Fungible Collection」というセールを開催しました。3日間で、たった15分ずつでしたが、誰もが決まった価格で”キューブを購入できました。

  • 1日目: 19,737キューブを1キューブあたり500ドルで販売 = 9,868,500ドル
  • 2日目: 3,268キューブを1キューブあたり1,000ドルで販売 = 3,268,000ドル
  • 3日目: 593キューブを1キューブあたり1,500ドルで販売 = 718,500ドル

キューブは、各購入者のウォレットにリンクされますが、23,598キューブはそれ自体で全体の作品を成したわけではりありません。各購入者は、平均購入価格が587ドルで自分だけのキューブのセットを獲得しました。同じように、Beepleの《The first 5,000 days》 (2021年3月にクリスティーズにて6,940万ドルで販売)は、理論上は5,000から成る作品で構成されていて、各作品の平均価格は約14,000ドルとなります。

参考として、2021年11月15日にニューヨークのサザビーズで行われたマックロウコレクションの販売では、35作品が6億7,600万ドルに到達しており、作品あたりの平均価格は1,930万ドルでした。こうした比較は、作品の均質性と証券化という観点からすると、あまり大きな意味はないかもしれません。仮に、マーク・ロスコの《No. 7》 (1987年にマックロウコレクションに所蔵)を500ドルでシェアする機会を得たと考えると、8,250万ドルで販売された後、その絵画の16万5,000分の1の所有権を得ていることになります。

しかし、Pakのアプローチは正反対で、販売時には作品の《The Merge》はまだ存在しておらず、どのような状態になるのか、誰にも分かりませんでした。未知の作品の一部を購入することで、コレクター各人は作品に貢献できます。低価格からの開始が奨励されますが、報酬を得るためには最大数のユニットを購入するよう勧められます。《The Merge》は、このような世界に魅了されたテクノロジーマニア、暗号通貨とNFTの熱烈な支持者、芸術愛好家たちにより繰り広げられるゲームなのです。

アーティストたちは、今やアート市場の中心的な位置へと移動しています。NFTは独自のエコシステムを構築した真の草の根運動であり、好調な経済と指数関数的な成長の潜在的な可能性があります。事実、NFTが生み出した売上高は2021年12月9日時点までに、アート市場やコレクションに関連するERC 721とERC 1155のイーサリアムスマートコントラクトで評価すると269億ドル(Chainalysisによる)になります。