マクロミルの協力を得て、MAGUS(マグアス)が美術館に行ったことがある人を対象に意識と行動の調査を2021年6月に実施しました。消費者や企業のアートについての意識と行動が変わりつつある中、アート業界関係者、アートに関心のあるビジネスパーソン、アートファンの中でも、年代によって異なることが数値に表れています。
20歳代、30歳代は、既にアートを購入している人が多い
年代別で直近3年間でのアート購入是非を調査した項目では40代以上の年代では購入率が半数からそれを下回る結果となったのに対し、20代では7割以上、30代では6割以上が購入済みとの回答になり、若い世代のアート購入への意識が高いことが分かりました。
過去3年に購入したものと今後の購買意欲を比べた項目では50代、60代は音楽/ファッション/スポーツ/書籍などの他アイテムは減少傾向にあるもののアート作品は唯一伸びをみせています。アート市場は今後50代、60代などの高年齢層にも広がりをみせるのではないでしょうか。
2500万円以上の高収入層では、興味のある分野として「アートを買う」、「アートを飾る」、「資産としてのアート」が目立つようになります。その中でも特に年収2500万円以上とそれ以下では「アートを買う」ことの興味について2倍以上の差が広がっています。
企業に対していいイメージに繋がるものとして、アートに関する選択肢はスポーツ、音楽のものよりも上位に位置する結果になっています。企業の文化支援事業はスポーツに重点を置かれることが多い中、これから企業がブランディングとしてアート事業に乗り出す意義は大いにあるのではないでしょうか。
海外のアートメディアと連携し、世界の人々が楽しむアートの楽しさと深さを日本に伝える立体的メディアを核にした事業会社。寺田倉庫、三菱地所、TSIホールディングス、東急による合弁会社として2021年に設立。