サンリツが主催する「第1回 サンリツ ダンボールアートコンテスト」で全国から寄せられた125点の応募作品の中から、グランプリ1作品、優秀賞2作品、入選4作品が選ばれました。本コンテストは、使用済みダンボールを素材とした立体アート・クラフト作品を対象に開催されたもので、幅広い世代からの創造力あふれる応募が集まりました。審査にはサンリツ社員による一次選考に加え、段ボールアートで国際的に活躍するアーティスト・島津冬樹をゲスト審査員に迎え、素材の活かし方、造形技術、独創性などが総合的に評価されました。作品の一部は、12月12日(金)から12月21日(日まで)イオンモール成田で展示されます。
審査員コメント:「親ヤドカリが子どもを守る姿」を通して、海洋環境問題へのメッセージが込められた作品です。貝殻部分には実際に使われていたダンボールの柄を活かし、胴体との素材感の対比が作品の魅力を高めています。造形力・ユーモア・テーマ性を兼ね備えた非常に完成度の高い作品です。
審査員コメント:段ボールそのものの色合いを活用し、葉の質感や立体感を巧みに表現しています。着色に頼らない工夫がユニークで、造形の完成度も高く、使える作品としての可能性も感じられました。
審査員コメント:ダンボールの断面を主役にしたフレーム構成が新鮮でした。テープの色味や配置、バーコードの見せ方に個性があり、静かで洗練された雰囲気を漂わせています。
審査員コメント:羽の重なりや模様の表現に繊細さがあり、背景に溶け込むような配色で「紛れる」コンセプトを的確に伝えています。静かなたたずまいの中に強い存在感がありました。
審査員コメント:実在する建築物をモチーフに、緻密に再現された作品です。ライトを内部に仕込み、光を通す表現により、建物の荘厳さが際立っています。構造と装飾のバランスも秀逸でした。
審査員コメント:ダイナミックなポージングと細部の作り込みが際立つ作品です。大きく開いた口や羽ばたく動きのある造形により、「咆哮する」力強さが伝わってきました。発想と造形力に脱帽です。
審査員コメント:おせち料理という季節感あふれる題材を、丁寧な造形でユーモラスに表現しています。多彩な料理が一つひとつ再現されており、見ていて楽しく、細部へのこだわりが感じられました。
応募作品には小中学生からシニア世代まで、幅広い年齢層の参加が見られました。特に85点を占めた小中学生からの応募には、夏休みの自由研究として取り組んだ自由な発想とエネルギーが反映されていました。一方で、84歳の参加者も含め、緻密で完成度の高い作品も数多く寄せられました。モチーフも多彩で、日用品や生き物、建築物、ファッションアイテム、楽器、可動式ロボットなど、日常を素材にしたさまざまな表現が見られました。動いたり光ったりするギミックも含まれ、技術的にも挑戦的な作品が目立ちました。