パリを拠点とするフランス法人ギャラリー・レゾン・デートルはフランスのコンテンポラリアート、欧米グラフィティアートを専門的に販売するオンラインアート販売ギャラリー 「 Galerie Raison d'Etre 」を5月初旬にスタートしました。当ギャラリーは単なるアート販売サイトではなく、一般・法人の顧客に多様なサービスが提供されます。美術品買付代行やアートコンサルティングに加え、通常は接触の難しい著名アーティスト達による受注製作、日本の企業と欧米人気アーティストのコラボレーション企画など、これまでのオンラインギャラリーにはなかった新しいサービスを展開していく予定です。
アーティスト達が「存在意義」をかけて生み出す作品の数々を紹介したい。顧客にとり「存在価値」の高い運命の一点を見出すお手伝いをしたい。日本の顧客にアートを通じて関わり、フランスの旬のアートを共有できる事に「存在意義」と「生きがい」を感じる。このような思いから迷う事なくこの商号に決めました。
ニューヨーク生活を経てパリに移住し海外生活10年目。どちらの街でもストリート / グラフィティアートは至る所で見ることができ、人々の生活に深く溶け込んでいると感じます。キャンバスにスプレーやフェルトペンで描かれたアート作品は、欧米ではもう四半世紀以上も前から投資商品としても扱われその美術的価値は揺るぎないものとなっています。一方日本ではグラフィティアートもアーバンアートも全て通称「ストリートアート」。規律の厳しい日本では街の壁にアートを描く事は違法とされてきた歴史もあり、風紀が乱れた街の壁に書かれたものと同じ類に見える「ストリート的なアート」はこれまで一部のファンを省き広く大衆に受け入られることはありませんでした。しかし近年になり日本でもバスキアやバンクシーの存在が一般に広く知られ本来の意味での「ストリートアート」「グラフィティアート」さらには「バッドペインティング」などのような専門用語も浸透して来ているように思えます。日本ではここ数年アート熱が高まり日本人新鋭アーティストがどんどん世界に進出していますが、実際フランスでも日本人アーティストの作品をよく見かけるようになりました。ギャラリー・レゾン・デートルは、その逆の現象を起こしたいと思っています。欧米で今最も人気のアーティスト逹を日本へ。新しいギャラリーではありますがフランスの著名・人気新鋭アーティスト、ニューヨークのグラフィティの巨匠など、真の実力を備えたアーティスト逹と提携する事でき、さらにこれから契約を控えているアーティストもいます。近い将来、日本の企業によるアーティストとのコラボレーションやアートイベントにも欧米のアーティストをどんどん起用してほしいと願っています。