北海道白老町を舞台に開催する文化観光プロジェクト「ルーツ&アーツしらおい2022」が、2022年8月27日(土)から10月10日(月・祝)までの39日間開催します。白老町内22ヶ所の会場で、国内外から15組のアーティストが展示やパフォーマンスを展開。2年目となる今年はプログラム数や参加アーティストが大幅に増え、白老町の特性や特徴を生かした作品展示、パフォーミングアーツ、住民や来訪者と共に作り上げるプロジェクトなど、さまざまな企画が白老町内を会場に行われます。
企画の軸になるのは「ルーツ」と「アーツ」です。白老に根付く文化や伝承・人の営み(=ルーツ)を再発見・再編集し、アーティスト・住民・来訪者が共創しながら表現(=アーツ)していくことを目指します。この事業により、町の未来の観光・文化資源を創出し、新しい関係人口とコミュニティを生み出すことを目的としています。
メインビジュアルは、参加アーティスト 野生の学舎が白老町民らと制作した、表情豊かな土面を配置しています。この土面は白老町の河川で採取した粘土を使用し、町民らとのワークショップによって制作・野焼きをしたものです。これらの土面を含め百数十にもなる土面は、白老町森野の廃校となった「旧森野小中学校」に展示されます。また「ルーツとアーツ」の題字は、大町商店街にある「喫茶 休養林」の店主 相吉正亮(82)によるもの。木彫り作家として白老町に根差し、自然保護活動や創作活動に取り組む姿勢は、「ルーツ」と「アーツ」を体現していると言えます。
青木陵子+伊藤存、iruinai、石川大峰、梅田哲也、大黒淳一、おたのしみ劇場ガウチョス、香川軍男、是恒さくら、白老アイヌ工芸グループ、鈴木ヒラク、曽我英子、森と街のがっこう、野生の学舎、吉田卓矢、四辻藍美(計15組)
展示場所は参加アーティストが白老での滞在の中で、地域住民らと関係を築いていく中で見つけていきました。会場の中には、町民のみならず地域で愛される食料品スーパーや元飲食店の外壁(吉田卓矢)、廃止になった燈台(大黒淳一)、森の中の廃校(野生の学舎)、喫茶店隣の空き店舗(青木陵子+伊藤存、曽我英子)、町民が憩う町立図書館(是恒さくら)、旧鉄工所(青木陵子+伊藤存、梅田哲也)など、暮らしや日常風景の一部になっている場所が多くあります。町外からの来訪者が町中を回遊しながら白老町の新しい側面を発見すること、また住民にとっても違う角度から改めて町を見る機会になるのではないかと期待が込められている。
クラウドファンディングサイド「ACT NOW」を活用し、「ルーツ&アーツしらおい」を応援してくれる人を募集。カバンやポケットチーフ、スカーフとして毎日身につけて応援してもらうことを目的に、プロジェクトのロゴをあしらった「オリジナルハンカチーフ」を制作。応援してくれる人を募っています。