三井不動産は創立80周年を機に推進している「未来特区プロジェクト」。文化の源泉ともいえるクリエイターの想像力・創造力を活かし、リアル・デジタル空間が融合した新たな場作り・事業創造を目指す「クリエイター特区」の概要と参加するクリエイター、アーティストが決定し、2022年5月 日本橋にてプロトタイプを発表します。
2022年5月27日から約1カ月間、日本橋エリアにおいてリアル・デジタルの場を活用してデジタルアートを展示、一部の作品をNFT化して販売するプラットフォームを開設します。日本のアニメーション、コンセプトアート、イラストレーションなど様々なジャンルで活躍する様々なクリエイター、そして歴史と文化が融合し続けるパリを舞台に活躍するフランス人現代アーティストまで、「想像力」を駆使して創造活動を行うグローバルなクリエイティブ・クラスが “UN / BUILT”というコンセプトのもとにデジタルアートを出展します。
3つの「場」でギャラリーを展開
“UN / BUILT”というコンセプトのもとリアル、デジタル、さらに双方を組み合わせたデジタルオンリアルの3つの「場」にギャラリーを展開
未だ建てられていない実現以前の想像建築を広く指す“UN / BUILT”のコンセプトに基づき製作されたデジタルアートはデジタルギャラリーにも展示されることで、リアル / オンライン双方からアクセス可能となり、都市や空間における虚実の境界線を曖昧にする体験が提供されます。
“UN / BUILT”ギャラリー空間を撮影したデータを基に、デジタルによって表現された空想の世界、“UN / BUILT”バーチャルギャラリーをオンライン上に開設します。上国料勇氏が描くメインビジュアル「UN / BUILT NIHONBASHI」の中に描かれた、浮かぶ不思議な球体に足を踏み入れると“UN / BUILT”バーチャルギャラリーという異世界に入り込む経験が可能になります。本バーチャルギャラリーの開発は東京国際工科専門職大学とNHKアートの産学共同研究との共創により行われています。
日本橋の仲通りおよび福徳の森を舞台に、ARの技術で次々に現実を拡張してきた川田十夢氏率いる開発ユニット、AR三兄弟が制作するARアート作品の展示が行われます。作品の一部は昨年末の一般募集により集まった約500案から採択された2つのアイデアであり、AR三兄弟との共創により街に実装・展示されます。多種多様なアイデアにAR技術を掛け合わせ日本橋の街を新たな展示空間へと変えていきます。
仲通り: 室町東三井ビルディング(中央区日本橋室町2-2-1)および室町古河三井ビルディング(中央区日本橋室町2-3-1)の間の車道部(区道19号線) 福徳の森: 東京都中央区日本橋室町2-5-10 期間:2022年5月27日から6月19日まで(8時から20時まで開場) 概要:「AR三兄弟の社会実験」アプリをDLし、アプリ上でリアル空間上に浮かび上がるアートを鑑賞
日本橋は江戸時代から日本各地の様々な人や物が集まり行き交うことで文化や産業が生まれ発展してきた街。1つ1つのボクセルを、日本橋を行き交って来た人や物と見立て、福徳の森の市松模様から、日本橋のあり方を象徴する80個のオブジェクトとして再構成します。
臼倉拓真氏 「Nihonbashi Ad Parade」
日本橋の新たなランドマークとなるAR 技術を駆使した新たな広告塔。日本橋の街の魅力を世間へと伝え、多くの人から「あっぱれ!(=Ad Parade)」と言ってもらえるような街の象徴を目指します。
世界的なコロナ禍を受け急速なデジタルシフトが進む中、Web3と呼ばれる次世代の分散型インターネットでの自由な経済活動を支援する手段であるNFTを用いて世界最大規模のNFTマーケットプレイスである「OpenSea」上で世界に向けてデジタルアートを販売する場を開設します。“UN / BUILT”ギャラリー・“UN / BUILT”デジタルギャラリーで展示されたクリエイターたちの作品がオークション形式で出品されます。また、未来特区プロジェクトにおいて広く著作権保護に向けた活動に役立てることを目的として、NFT販売収益の一部がコンテンツ海外流通促進機構(CODA)へ活動資金支援として寄付されます。