Art Price expresses deepest condolences on unprecedented cultural loss in Los Angeles wildfires

2025/01/21
by ADF Admin
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芸術文化の損失に直面するアート市場と世界から寄せられる支援

ロサンゼルスを襲った山火事による甚大な被害を受け、Artmarket.comのアートプライス部門とそのCEO兼創設者であるティエリー・エールマンは、被災したすべての方々に対し、深い哀悼と連帯の意を表明しました。この災害は人命や地域の破壊のみならず、文化遺産にも計り知れない損失をもたらしました。数百万点にのぼる美術品が既に失われるか、その危険にさらされており、数多くの現代アーティストが制作スタジオを焼失、生涯の作品をすべて失うという状況に追い込まれています。adf-art-designe-wildfires-%20in-la-2.jpg?1737449626430

芸術市場への影響と文化的損失の規模

リスクストラテジーズ副社長のクリストファー・ワイズは、「失われた美術作品の価値は数十億ドルに上る」と述べています。この状況を受け、アートマーケットのアートプライス部門は、被害を受けたアート作品の評価や調査依頼に迅速に対応しています。アートプライスが提供する861,000人のアーティストデータや約3,000万件の販売実績は、保険手続きを円滑に進めるうえで重要な役割を果たしています。また、同社のAI Intuitive Artmarket®を活用することで、被害にあった作品の市場価値を正確に把握し、迅速な対応が可能となっています。

人類の文化遺産に匹敵する損失

ティエリー・エールマンは、この災害を「アレクサンドリア図書館の焼失に匹敵する歴史的な文化的損失」と表現しました。多くのユニークな作品はアートプライスや美術史のデータベースに記録された写真を通じてのみ、その存在を確認できる状況です。「1987年以来、私たちはアート市場の価格を透明性のもとで提供してきました。私たちの使命は、何世代にもわたる作品の流通を記録し、世界規模でアート市場をマッピングすることにあります」とエールマンは述べています。

支援活動と国際的な連携

この悲劇に対し世界中から支援が集まっています。ニューヨーク・タイムズの記事によれば、ゲティ美術館やロサンゼルス郡美術館、カタールのシェイカ・アル・マヤッサ、スティーブン・スピルバーグ財団などの慈善団体が1,200万ドル以上の基金を設立しました。また、ジョージ・ルーカスのホブソン/ルーカス家族財団やギャゴシアン、ハウザー&ウィルトといった著名なギャラリーも寄付を行っています。

Artmarket.com

Artmarket.comはユーロネクスト・パリに上場しているアート市場のグローバルプレイヤーで、アートプライス部門を通じて、3,000万件を超えるデータや指標を管理しています。同部門は1700年以降の歴史的資料やオークションカタログを基に、美術史データを構築しており、世界最大規模の画像バンク「Artprice Images®」も提供しています。また、7,200のオークションハウスから継続的に情報を収集し、119か国、9言語でアート市場の動向を発信しています。Artmarket.comとアートプライスは、アート市場全体の支援と復興を目指し、あらゆる努力を続けています。世界的な文化遺産の守護者として、記録と評価の精度を高め、今回の大規模災害に対応するべく全力を尽くしています。