「Gallery360」が VR展示プラットフォームをグローバル展開 日本を主要市場に位置付け

2026/01/06
by ADF Admin
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韓国発のスマートアートプラットフォームが日本市場への注力を表明

韓国を拠点とするスマートアートプラットフォーム企業Gallery360は、2025年にVR展示プラットフォームのグローバル展開をさらに加速し、日本をシンガポールおよびマレーシアと並ぶ主要市場として位置付ける方針を発表しました。Gallery360は現在、116か国のユーザーにサービスを提供しており、同社のVR展示プラットフォームをアーティスト、文化機関、各種団体向けのオンライン展示インフラへと発展させることを目指しています。

主力サービスである「Gallery360 Exhibit」は、専門的な技術知識がなくても約10分でVR展示を作成できるのが特徴です。50種類以上の仮想展示空間に対応し、レスポンシブデザインのテンプレート、来場者統計機能、招待・共有機能などを備え、場所を問わず展示をオンラインで閲覧できる環境を提供しています。各展示は個別のウェブページとして生成され、入場前のアニメーション演出、テーマ別の空間演出、ゲストブック、投票機能なども搭載されています。展示会ごとに固有のURLが発行され、電子メールやメッセージアプリによる招待も可能です。また、来場者のデバイス、国・地域、アクセス時間といったデータも収集でき、主催者は展示会のパフォーマンスを詳細に分析することができます。2025年時点でGallery360は1,330人以上の展覧会企画クリエイターを支援し、累計2,100件を超えるVR展示を開催。来場者数は170万人以上にのぼります。

プラットフォームは現在、韓国語・英語・日本語に対応しており、ファインアート、写真、教育プログラム、公共展示など幅広い分野で活用されています。年齢層や地域を問わず、誰もがアクセスできる仕様です。Gallery360は、UNESCO、Pfizer、World Visionなどの国際機関をはじめ、国内外の大学、政府機関、地方自治体、文化機関と協業してきました。VR展示や作品管理に関する21件以上の国内特許を保有し、米国および中国でも商標登録を取得済みです。また、複数の業界賞や政府主催の表彰を受賞し、MWC Barcelonaをはじめとする国際的なテックイベントにも参加しています。ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)としてのプラットフォーム提供に加えて、同社は企業・機関向けビジネスの展開も進めています。ハイブリッド展示パッケージ、デジタルカタログ、グループ展示管理ツール、スポンサーシップを含む露出支援などの機能は、アート展示にとどまらず、教育、CSR活動、ブランドイベントにも応用されています。

Gallery360の最高経営責任者であるSally Shinは、「日本は文化分野が成熟し、デジタル技術の普及も進んでいる市場です。当社は現地パートナーと連携し、リアルな展示を補完しながら、国際的な文化交流を支援するVR展示サービスを開発してまいります」と述べています。また、Gallery360は、韓国の科学技術情報通信部および情報通信産業振興院が運営する政府支援の輸出支援プログラムにも採択されており、この取り組みが海外展開をさらに後押ししているとしています。