大日本印刷のグループ会社で美術関連のコンテンツビジネスを展開するDNPアートコミュニケーションズは、国内外の美術館・博物館等が所蔵する作品の高精細デジタル画像データの貸出サービスを行っています。その一環として、2025年3月10日にJ.フロント リテイリング史料館の所蔵作品の画像貸出サービス「J.フロント リテイリング史料館イメージアーカイブ」を開始しました。このサービスでは同館の収蔵品のうち、重要文化財5作品を含む能装束・小袖・振袖・帷子など、着物の作品画像データ約70点の貸出を開始し、今後も取り扱い画像を順次増やしていく予定です。
J.フロント リテイリング史料館は、松坂屋コレクションの保存・公開を目的として2011年に設立されました。松坂屋コレクションは、昭和初期に松坂屋が高級呉服のデザインの参考にするために収集した、江戸時代以前の衣裳や裂、雛形本などの染織工芸品コレクションの総称です。
DNPアートコミュニケーションズが運営するWebサイト「Image Archives(イメージアーカイブ)」を通じて、利用したい画像を検索し、貸出申込みが可能です。作品名・作者・年代・人物・季節等のキーワード検索が可能であり、出版物(書籍・雑誌・教材等)、TV番組、Webコンテンツ、映像、デジタル商品(電子書籍等)、広告や商品などに幅広く活用できます。画像利用料は、利用目的によって異なります。
DNPアートコミュニケーションズは、今後もさまざまな美術作品およびその画像データを所蔵する美術館や博物館との提携を拡げ、美術と歴史の専門フォトライブラリーとしてコンテンツの充実を図ります。また、美術作品に関わる権利処理やコンサルティング業務の拡充も進めていきます。