マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは、全国20歳~69歳の男女を対象に「美術館・博物館に関する調査(2023年)」を実施しました。秋になり、美術館・博物館へ行ったり、様々に芸術を楽しみたいと思っている方もいるのではないでしょうか。今回は美術館・博物館に関する行動や意識、自分自身の芸術活動について分析しました。
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると、自発的に美術館や博物館に行く人は、いずれも2割程度。「誘われれば行く程度」、「以前はよく行っていたが行かなくなった」と答えた人を含めると約半数。 <図1>
「誘われれば行く程度」と答えた人は美術館で17.6%。博物館で21.5%。自発的に行く人は女性で多く、特に美術館は25.5%と高い。
美術館・博物館の楽しみ方は「一人で好きなように鑑賞する」が35.8%で1位、「気に入った作品は、時間をかけてじっくり見る」が31.3%と続く。<図2>
「一人で好きなように鑑賞する」はほぼ男女同程度。多くの楽しみ方の項目で女性の割合が多いが、「音声ガイドがあったら利用する」は男性がやや上回る。
美術館・博物館でのお金の使い方や意識は、「行った記念になるものを買う」と「無料・割引で利用するようにしている」が26.2%で1位。<図3>
20代は、「行った記念になるものを買う」「企画展とのコラボ商品を買う」が他の年代より高い。
お気に入りの美術館・博物館は「ルーブル美術館」が多く、収蔵作品の数や建物自体の魅力が理由にあがる。「国立西洋美術館」「大塚国際美術館」などが続く。<図4>
自分自身の芸術・アート活動としては、「絵を描く」が多く、他に「写真」「文章を書く」などがみられた。 <図5>
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