Chinese Pavilion at the 60th Venice Biennale, Atlas: Harmony in Diversity

2024/05/28
by ADF Admin
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第60回ベネチア・ビエンナーレの中国館のテーマは「アトラス:多様性の中のハーモニー」

中華人民共和国文化観光省が主催する第60回国際美術展(ベネチア・ビエンナーレ)の中国館は、ワン・シャオソンとジャン・ジュンがキュレートし「アトラス:多様性の中のハーモニー」をテーマに取り上げます。展示はイタリア・ベネチアのアルセナーレで2024年4月20日から11月24日まで開催される予定です。同館は2つのセクションで構成され、「中国古代絵画の総合コレクション」の画像アーカイブを展示する「Collect(集)」と中国の7人の現代アーティスト、車建泉、焦星濤、邱振仲、石輝、王少強、王震宏、朱金石の作品にスポットライトを当てる「Translate(傳)」です。

「アトラス:多様性の中のハーモニー」

中国館は集まり、交換、統合のコンセプトに焦点を合わせ、包摂性の受け入れ、一体となった共存、伝統的な中国文化の多様性と共に共有される美という価値観を伝えることを目指し、そのテーマとして「アトラス:多様性の中のハーモニー」を取り上げます。特に「アトラス」は世界中の多様なアイデンティティー、人種、信仰、考え、目的、背景、文化の集まりを象徴しており、対話、コミュニケーション、相互理解の機会を促進します。

「Collect」では海外に散在する100点の中国絵画のデジタルアーカイブがアーカイブキャビネットとLEDスクリーンに展示されます。これらの作品は19年に及び1万2405点の古代中国絵画で構成されるプロジェクト「中国古代絵画の総合コレクション」の一部であり、そのうちの3000点以上は中国国外の施設に所蔵され、記録された全作品の4分の1を占めています。一方の「Translate」は「中国古代絵画の総合コレクション」にインスピレーションを受けた新たな作品に関わる中国の7人の現代アーティストを取り上げ、さまざまな伝統的中国絵画の要素を探求し、建築、風景、人物、動植物を網羅し、伝統的な中国の文人の文化的融合を反映するだけでなく、伝統と現代アートの橋渡し、継承しています。「Collect」と「Translate」の間にある展示は20世紀のドイツの美術史家アビ・ヴァールブルクによる「Mnemosyne Atlas」から着想を得ており、各作品のテーマ別プレートを作成するために画像をドキュメント化しています。世界の画像の歴史に共鳴し、中国と外国、過去と現在という2重のつながりを生み出す一方で、多様な画像の並置によって伝統的な中国絵画と現代アートのつながりの構築を目指しています。

第60回国際美術展(ベネチア・ビエンナーレ)中国館展示

会期2024年4月20日から11月24日まで
会場イタリア・ベネチアのアルセナーレ
URLhttps://www.labiennale.org/en/...