2005年に始まり18回目の開催となった「アートフェア東京18」は2024年3月7日(木)から3月10日(日)まで開催されました。文化庁、19カ国大使館、12自治体の後援により開催され、国内外から156軒のギャラリーや美術商が出展。アートマーケットを支えるアートフェアとして売買の場だけでなく、交流の場としての重要な役割を果たし、昨年を上回る32.8億円の売上を記録しました。
開催4日間ののべ入場者数は55,015人となり、出展者総売上は32億8千万円(出展者任意アンケートより推計)を記録し、昨年を上回る結果となりました。2023年秋頃からマーケットの軟調さが目立ってきたため、フェアでの売り行きが危ぶまれる向きもありましたが、実際にフェアが始まると前年よりも買い手の勢いが強いとの印象がありました。1億円以上の作品が古美術から現代美術まで幅広く展示され、それぞれの作品に対する来場者からの買い意欲も感じられ、相場の底堅さを感じさせられました。
金融市場が不安定な中、来年に向けてのアートマーケットの状況は予測が難しいですが、日本のアートマーケットは引き続き欧米マーケットを追いかけている状況です。このため、来年のアートフェア東京も堅調な展開が期待されます。次回「アートフェア東京19」は2025年3月7日(金)から3月9日(日)まで東京国際フォーラムで開催されます。
アートフェアはオープンなアートマーケットの中心的な役割を担っています。国内外から多くのギャラリーが一堂に会し、展示販売することで、その時代の作品やギャラリーの比較、価格の調整という機能を果たし、アートマーケットの信頼性と流動性を提供します。アートフェア東京は、古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代アートまで、幅広い作品のアートが展示されるフェアとして、2005年から開催している、日本最大級の国際的なアートフェアです。過去からつながるアートの文脈を示しながら東洋と西洋、今と昔をつなぐアートマーケットのプラットフォームとして、アートフェア東京は発展し続けています。
内容 | コマーシャルギャラリーによる美術品の展示及び販売 |
日程 | 2025年3月7日(金)から3月9日(日)まで※3月6日(木)は招待制 |
会場 | 東京国際フォーラム ホールE / ロビーギャラリー |
URL | https://artfairtokyo.com |