Kofu Hijikata作品 「Sanctuary」(2023年制作)パネル装 250x320㎜③
- Description
Kofu Hijikata作品 「Sanctuary」(2023年制作)パネル装 ③250x320㎜
約20年間旅の途中の瞬間瞬間を逃さず鮮明に記録しておきたい欲求から記してきた何十冊のノートがもとになり、その小さな枠を超えて空間的にも身体的にもより解放的に展開したのが、この赤いコンテのシリーズである。赤い文字は人の内面にある様々な感情を表し、いわゆる書道の作法に頼らず縦横無尽に書き綴っている。
今作ではsanctuary (サンクチュアリ/聖域・保護区)をテーマに、「人間と動物の関係性」を問いたい。私が毎晩読み聞かせする絵本の中では、ぞう、きりん、くま、わに、かばなどの動物が二足歩行をしながら言葉を話し服を着て、いかにも愛すべき仲間たちとして登場する。しかしながら、現実世界において動物たちは人間活動の影響で壊滅的に減少し続けている。私自身が旅先のアフリカで目の当たりにした生き生きとした動物たちも、私たち人間も同じ地球を住処とする命であるはずなのに。実際には存在することのない彼らにとってのサンクチュアリをテーマに書いた作品群の最新作。
写真:Kofu Hijikata作品
Sanctuary(2023年)
250x320mm(パネル装)
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